ミニマリスト備忘録

手放した物と新たに入手した物の出入りの記録

とんど焼き

大寒波が襲来した15日、寒さは普段の比にならないほど厳しいものではあったのもの、雪は降りませんでした。「雪が降ったらおでかけできひんなー(にやにや)」「雪降ったら雪合戦しよなー(わくわく)」といった会話も空しく、いつも通り前と後ろに子どもを乗せて、自転車で颯爽と神社へ向かいました。神主さんや、巫女さんがいる厳かな雰囲気を想像していたのですが、その場を仕切っていたのは奉賛会の法被を着たおっちゃんたち。たき火を囲んで談笑している、という描写の方が的確な感じでした。

私が持っていたのは、しめ飾り、安産祈願のお札(5年前の息子の安産祈願のお礼参りにいってない罰当たり)、古くなったお守り、娘の書道の作品。

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娘に「なんで書道のやつ燃やすんー?頑張ってかいたのにあかんやん!」と言われたので、「とんどさんで一緒に燃やして、煙と灰がお空に高く飛んだら、字うまくなるねんで。」と教えると、「ほんならいっぱい燃やそう!今から家帰ってもっと書くわ!」と欲深さをあらわにしやがりました。貪欲。

普段断捨離する中で、なかなか捨てられないお札やお守りも一緒に燃やしてもらえてほっとしました。日本の行事は地味やけど、折にふれていろいろ連れて行こうと思います。

 ネットニュースで「日本で財布を落としたら、中身もそのまま手元に返ってくる。」と、外国人観光客が驚く、という記事を目にします。日本人の美徳やな、と思うのですが、個人的には、日本人の宗教観が影響しているのでは、と思っています。日本には八百万の神様がいらっしゃって、いつも見てくださっている。だから、財布を拾ってそのままポッケナイナイしても、だれにもバレないけど、神様は見てる。いずれ罰が当たる、という意識がどこかにあるような気がします。そういう感覚は、生活していく中で体に染みこんでいくものだろうと思うので、日本の行事も大事にしたいなと思います。